時は流れ

学生ローンの返済をようやく完済し、身軽になった矢先の先物取引の失敗。
僅か2日で100万円を失い、早すぎる学生ローンへの返り咲きとなった。
社会人となって1年目の出来事だ。
「二度と先物や投資には手を出すまい」そう誓ってから何年が経つだろうか。
 
■株式投資で再び血が騒ぐ
ある日、パズドラで有名なガンホーの話を会社の同僚から教えられた。
株価が大暴騰し、何人もの億利人を排出しているというのだ。
こういう話を聞くと、いてもたってもいられない性分なので、ついにパンドラの箱に手をかけてしまうことになる。
 
とはいっても、ガンホー株ではない。
この時は既にガンホーは終わっており、今さら参戦したところで何のうまみもないばかりか、大損の危険が高い。
今、第二のガンホーになりうる超注目銘柄がある。
日本マイクロニクスだ。
量子電池という新技術の電池の量産に成功したというニュースで、株価は瞬く間にうなぎ上りの超注目銘柄だ。
材料的にも超ド級なのだが、一日に動く値幅がハンパない。
ノミの心臓ではこの銘柄は耐えられないだろう。

■空売り機関と個人投資家との壮絶な戦い
この銘柄の特徴は、なんといっても空売り機関が個人投資家に現状では完全なる敗北を喫している点だ。
当然、空売り機関が黙ってやられっぱなしというわけではなく、両者の攻防は証券取引史上、類まれなる激戦を繰り広げられている。
ある時はストップ高、ある時は朝の板でいきなりストップ安の恐怖の板を見せつけらるなど、他の銘柄では見る事ができない超乱打戦だ。
何しろ、毎日上下1000円以上という銘柄を想像してみてほしい。
1口でも10万円、凄まじい時は20万円もの値幅があるのだから、心臓の弱い人は無理だと思う。
 
マイクロニクスの株価は、本日(平成26年2月25日)現在、11,900円で引けた。
今日の高値は13,870円、最安値は11,280円、その差2,590円となっている。
1口で259,000円の値幅だ。
個人でも2口、3口持っている個人投資家は腐るほどいる。
並大抵の心臓では持たないだろう。
 
明日は電池展、マイクロニクスの運命を分ける日だ。
マスコミで大きく報じられれば大暴騰、無視されれば大暴落、中途半端では済まされない運命の審判が下される。
自分は5,000円台あたりから主にデイでマイクロニクスと関わるようになったのだが、とにかくひどい目にあっている。
2月4日の機関の猛烈な空売りで当時3口持っていたマイクロ株を狼狽し、2月10日からはじまった踏み上げ相場は、ただ指をくわえて見ているだけだった。
そして、今日、自分はあまりの恐怖に耐えきれず、戦線から離脱した。
明日の結果次第で紙くずとなるのか、それとも大量の億利人を出す第二のガンホーとなりえるのか、まさに関ヶ原の合戦を彷彿とさせる運命の1日となることは間違いない。